トンボ(蜻蛉)は蜻蛉目の昆虫。英語ではdragonfly.
トンボのタトゥーの意味
古代ヨーロッパでは、昔からトンボはあまりいいとされていなく、どちらかというと不吉で邪悪な昆虫だと考えられていました。
ローマでは、トンボは悪魔にとりつかれてしまった馬の生まれ変わりだと言われ、スウェーデンなどでは悪魔が人の魂を抜き取る為にトンボを使うという伝説があるほどです。
しかし、ネイティブ・アメリカンや東アジアではトンボに対して悪いイメージはありませんでした。
ネイティブアメリカンはトンボは現世の困難からの再生の象徴とされ、いくつかのネイティブアメリカンの族ではアクセサリーや陶器のモチーフとしてトンボの図柄を好んで使ったようです。
日本では、トンボが後退せずまっすぐに前へ進んでいくことから「勝ち虫」と呼ばれ、戦国武将や武士に人気がありました。
武士は自身の兜や鎧・陣羽織などにトンボ柄を好んで使ったという話しも残っています。
Dragonfly – Wikipedia, the free encyclopedia
近代では、ヨーロッパでもトンボが不吉な虫というイメージは少なくなり、19世紀末に流行したアールヌーボー形式のジュエリーなどではトンボの形をモチーフにしたものが多数作られています。
コミック「ギャラリーフェイク」でも、背中にルネ・ラリックの蜻蛉の精を背中一面に刺青した女極道の話がでてきますね。
タトゥーでも、トンボの形を立体的に表現したものや前述の通りアール・ヌーヴォーの雰囲気をそのままに表現したタトゥー、トライバル風など様々なアレンジをされて彫られています。
ケルト文様のトンボ
グリーンを効果的に使った、ケルティックなトンボのタトゥー。それぞれのラインが絶妙に絡まって、繊細な雰囲気。
ブラック&グレーの蜻蛉のタトゥ
ブラック&グレーで彫られたトンボ。アウトラインは太めに引きながらも、中の暈し部分でトンボの羽の透明感がありますね。
クリスタルを想像させるような綺麗な仕上がりです。
背中に彫られたニュースクール風なトンボ
背中に大きく彫られた、アニメ風にデフォルメされたデザインのタトゥー。ニュースクールな雰囲気が漂います。
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