タトゥーや刺青を入れた後には、必ずアフターケアをしっかりしましょう。
入れたばかりで嬉しい気持ちになりますが、せっかく痛い思いをして入れたタトゥーでも、アフターケア次第では、色が抜けてしまったり治りが遅くなってしまって長い期間痛みに苦しんだりと逆に嫌な気持ちになってしまう事も多いからです。
タトゥースタジオや彫り師さんからアフターケアに関して指示があった場合には必ずそのケアの用法に則ってアフターケアをしましょう。
ここでは、一般的に言われるアフターケアの方法を紹介します
ラップ・ドレッシングペーパーでカバーする
タトゥーを彫られた後には、ラップやドレッシングペーパーなどでタトゥーを彫った部分を覆われている事だと思います。何故、タトゥーをカバーするのかと言うと、施術した後のタトゥーからは、血液などの粘液が出ている状態なのでそのまま血液が付いた状態で乾かしてしまうと、血液や粘液が固まってしまってタトゥーの部分がかさぶたになってしまうからです。
固いかさぶたになってしまうと、かさぶたが剥がれた時に一緒に色素が落ちてしまいその部分だけ色が欠けた感じになってしまう事があります。
また、色が抜けるだけではなくタトゥー部分が大きな厚いかさぶたになってしまうといつまでもかさぶたが取れなかったり、痛みが続いたりして治りが遅くなってしまいます。
上手にアフターケアをするという事は、厚いかさぶたができないようにする事です。
ラップやカバーは、彫り師さんが指示した時間まではずさないようにしましょう。
(通常数時間~ 場所や範囲、カバーの種類によって異なります)
ラップをはずす
ラップを剥がしてもいい時間帯になったら、ラップやカバーをはずします。
テープで固定されている場合は、タトゥーを入れた部分が引きつらないように気をつけて剥がします。
その後に、ぬるま湯などでタトゥー・刺青を入れた場所を優しく洗い流します。
これは、患部についた血液や粘膜の液を綺麗に流す為です。石鹸やボディーソープなどは、香料などが良くないので使わないほうがいいでしょう。
血液等を綺麗に流し終わったら、タトゥーを入れた部分が乾燥してしまわないように軟膏で保護して下さい。
再び新しいラップやカバーをしてもかまいません。
中には、抗生物質が入った軟膏(テラマイシン・ドルマイシン軟膏)やオロナイン軟膏・ネオスポリンなどの皮膚用薬を使う人もいるようです。
軟膏は個人によって合う、合わないという事もあるので、タトゥーを彫った彫り師さんの指導に従ってください。
なお、軟膏は患部が見えなくなるほど大量に使う必要はありません。
薄く、全体にしっかりと付くように軟膏を塗りましょう。
一日目のアフターケア
タトゥーを彫った一日目は、一番アフターケアで重要な日です。
この日にしっかりアフターケアをしておかないと、患部がかさぶたになってしまう可能性が非常に高いです。
一日目は、こまめに血液を優しく洗い流したり、軟膏やカバーをしたりなどするようにして下さい。
なお、一日目にはシャワーを浴びるのは大丈夫ですが、湯船に入る事は避けたほうが無難です。
他にも、飲酒をしたり激しい運動をしたりなど血の巡りを良くする行為は避けましょう。
もちろんの事ですが、海水浴や日焼けなども厳禁です。
タトゥーや刺青を彫られるという事は自分では意識していなくても、かなり疲れる行為です。
タトゥーを彫った一日目は、できるだけ行動的に動かずゆっくり休むようにして下さい。
寝る時には、タトゥーを彫った部分から血液などが出る可能性が大きいので患部と洋服がくっついてしまわないように、ラップ等でカバーしておきましょう。
二日目以降のアフターケア
タトゥーを彫った次の日以降は、患部が乾燥しないようにこまめに軟膏を塗ったり洋服につかないようにカバーをするように心がけてください。数日経つと、タトゥーを入れた部分の皮が日焼けの後のように薄く剥けてきます。
この皮は無理やり剥がさずに、自然に剥けてくるのを待ちましょう。
万が一かさぶたができてしまった場合でも、そのかさぶたを無理矢理はがすのは厳禁です。
自然に取れるのを待ってください。
タトゥーを彫った部分が治りかけの時は、傷が治ってきているので痒みがある事が多いです。
バリバリと掻いてしまうと、治りかけの薄い皮が剥けてしまったり血が出てしまう事もあるので痒くても我慢して下さい。
タトゥーを彫った部分を冷やしたりすると、痒みが治まる事もあるのでどうしても我慢ができない場合には試してみて下さい。
通常、皮膚が普段の状態まで戻るまで約3ヶ月ほどかかると言われています(もちろん、個人差はあります)。
それまでは、日焼けをしたり海水浴をしたりなど、肌に負担をかける事は控えて下さい。
アフターケアの方法をしっかりと守って、タトゥーを綺麗な状態で治していきましょう。
ここでは一般的なタトゥーのアフターケアについて記述しましたが、彫り師さんやタトゥーショップによってアフターケアの方法は様々です。
彫り師さんやタトゥーショップから指定のアフターケアの方法が指示されたら、その方法に従ってください。