少し前までは、タトゥーや刺青を入れている人=アウトロー、怖い人というように認識されていましたが、ここ数年でタトゥーの専門誌ができたり街中でもちらほらタトゥーを入れている人を見たりと、かなりタトゥーがメジャーになってきていると感じます。
私自身もタトゥー・刺青の文化に深く惹かれて、その世界にどっぷりと嵌ってしまっている一人です。
タトゥーの文化を理解してもらいたい、偏見を無くしたいとは思う反面、あまりにも気軽に考えてタトゥーを入れてしまって後悔する人を見るのは悲しい事です。
今回は、タトゥー・刺青を入れる事のデメリットを実体験も含めながらまとめてみました。
タトゥーを入れたい人は、こういったデメリットがあるという事を十分認識した上で入れるかどうかの決断を行ってください。
公共のプール・サウナ等に入る事が出来ない
中には大丈夫な場所もありますが、公共のプールやサウナではほとんどがタトゥー・刺青が入っている人の入場を禁止しています。理由は、やはりタトゥー・刺青を見て「嫌悪感」「畏怖」を感じる人が多い為、他のお客さんに迷惑がかかってしまうからです。
(たまに、刺青が入っている人は伝染病になっているから~・・という理由でプールに入れないという意見を言う人が居ますが、それは間違いです。現在のタトゥーショップの衛生管理はかなりしっかりしていますので、感染病になる事はほとんどありません。)
日本ではいくらポピュラーになってきたとはいえ、「体に墨が入っている=怖い人」というイメージが強いのだと思います。
これは、その各施設で決められている事なので、個人的にはしょうがないと思います。その事実を理解してからタトゥーを彫るべきです。
中には、「何でダメなんだ!」とゴネる方も居ると聞きますが、こういった行為は「やっぱりタトゥーが入っている人は・・・」とイメージを悪くするだけだと個人的には思います。
夏にはプールに入りたい!公共のサウナ大好き!という人は、タトゥーを彫るのは断念したほうがいいかもしれません。
(小さいタトゥーなら、テーピングなどで隠して入る事が可能な場合もあります)
逆に温泉や町の個人経営の銭湯などは、なぜかあまりタトゥー・刺青を禁止していません。が、やはり見て嫌な気分になる人が居るのは同様です。
自分さえ良ければいいというのは、単なる我侭でしかないのです。入るか入らないかは、個人の判断でしょう。
スポーツジムなども、同様の理由でタトゥー・刺青が入っていると入会を拒否される事があります。
就職に不利
業種やタトゥーが入っている場所にもよりますが、タトゥー・刺青が入っていると就職は不利です。いわゆる普通の一般企業では敬遠されます。特に、ホテルや銀行・接客業など身なりに厳しい会社での就職は難しいでしょう。(接客業でも、若い人がメインターゲットである服屋やボディアート関連のショップならOKの場合があります)
北米などでは、成人の約4分の1がタトゥーを入れており、外見よりも能力を重視する傾向もあるので一般企業やドクター、弁護士、警察官など様々な業種の人がタトゥーを入れていますが、残念ながら日本ではまだまだタトゥーはプラスに見られる環境ではありません。
もちろん、タトゥーや刺青を入れていてもちゃんとした場所で働いている人もいますが、世間一般的にはまだまだ認められていないという現実を認識して下さい。
MRI等病院で拒否される可能性がある
実際には、タトゥー・刺青を入れていてもMRI検査を受ける事は可能。ですが、MRIは磁場を利用した検査なのでタトゥー・刺青の顔料に反応する可能性があるので、病院によっては拒否される場合もあります。昔のタトゥー・刺青の顔料(インク)は、今よりもあまりクオリティが高いものではなく、鉱物を精製していない状態の顔料を刺青に使用するケースもありました。磁気に反応する金属物質の割合が高い顔料で彫られたものも少なくありませんでした。
なので、MRI検査などでタトゥー・刺青の部分が反応してしまい火傷などの症状が出てしまう可能性が高く、禁止されていたのだと思います。
現在タトゥー・刺青を彫るときに使用されているタトゥーインク(顔料)は、以前よりも改良されていて人体に危険を及ぼす可能性はほとんどありませんが、多数のタトゥーインクに鉱物は使用されています。
著しいMRIによる火傷などは現在のタトゥーインクを使用したものではあまり報告がないようですが、可能性は0ではありません。MRI検査を受ける時には、自己責任になる事を理解しておきましょう。
参考:MRI reaction with tattoos – Chemistry FAQs
消す事が困難
タトゥー・刺青は消す事が困難です。レーザー治療や皮膚切開などの方法はありますが、どうしても傷跡が残ったり綺麗に消せない場合があります。
更に、タトゥーを入れるよりも消すほうがお金がかかります。一般的には、1㎝四方のタトゥーを消すのに約1万円かかると言われています。
レーザーで刺青を消す方法だと、そのタトゥーの色によってはどんなにお金をかけても完全に消すことができなかったり跡が残ってしまうケースもあるようです。
後から後悔しても、それ以上のリスクやコストがかかってしまいます。
見た目のプレッシャー
先述している通り、日本はまだまだタトゥーに関しては発展途上です。大多数の人から見れば、タトゥー・刺青を入れている人は「後先を考えないバカ」「不良(DQN)」「極道」のイメージを強く持っています。ワンポイントのタトゥーであろうが、和彫りであろうがイメージにさほど変わりはないのが実情です。
先に挙げた就職だけではなく、結婚・両親との兼ね合い・友人関係など、あなたの社会生活にも影響が出る可能性は大きいです。
確固たる自分のポリシーを持っていないと、このプレッシャーに押し潰されてしまうかもしれません。
人間は自分一人で生きているわけではありません。
あなたがタトゥー・刺青を入れる事によって、周りの人にも影響を与える可能性があります。愛好家としては悲しいことですが、現在の日本ではこれが現実です。
このほかにも、
・タトゥーを入れる場所によっては服装が限定される(夏でも長袖)
・保険によっては入れない場合もある
・一年間は献血が出来ない
・タトゥーを入れた箇所によっては、ウエディングドレスが着られない(女性)
など、様々なデメリットがあります。
こういった記事を書いたからといって、「タトゥー・刺青は悪だ」と言っているわけではありません。私自身日本伝統刺青が好きで、自身の体にも入れています。
ただ、現状では様々なデメリットもあるという事を理解し、自身の責任で決断を下しましょう。
まだまだ日本人には タトウォは否定派が殆どです いろんな事に制約されます 例えば 就職 プール 温泉などは 入浴を断られます
[...] 入れたことによって社会的には様々な不都合もある(by Tattoo Designs!)ことをよく分かった上で、入れるのならば入れて欲しい、と筆者は考える。気分を味わいたければシールという手も [...]